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Do you wanna still live?

2009年02月14日 21:51

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、僕ぁ一人っ子です。一人っ子は色々と損です。

これで多趣味な兄貴がいたら玩具やCD、お洋服なんか「飽きたからやる」とかいって貰えたり、兄弟ゲンカと称した関節技の実験ができますし、デラピンな姉がいたら風呂覗いたりできるんですが。



 兄弟姉妹は他人の始まりと申しまして、単に一人っ子なら快適かもしらんです。

が、僕んちは親類縁者が実家の財産をゼロどころかマイナスにしちまったんで、ビンボーな家の一人っ子です。

囓る臑の無え、好き勝手に生きてる一人っ子はよろしくねーです。実家でなんかあるとそっこーで動かなきゃならんですから。

ビンボーは恐ろしいもんだと知りながら、貯金とかしねーのは「いくら貯め込もうが、一瞬で無に帰すことがある」と幼少期に痛感したからかもしらんです。金は必要ですが信用してねーっつー。人格破綻者ですな。



 昨年末からですが、実家の親父どんがヤバイです。

食道癌で食道全摘出、抗ガン剤を投与して実家で療養してから年々弱ってまして、一応、手術した病院で書いて貰った紹介状持って帰郷したんですが、体調不良が一向に良くならねーっつー。

そうなると、戦中生まれなもんですから「病は気から。死ぬまで病院には行かん」と通院しなくなりました。



 癌の中でも食道癌は予後の悪いもんで知られとります。体液が巡る血管が多数ある臓器なんで、転移や再発の可能性が高えんです。

なので、腫瘍だけ除去したり、放射線療法で根治したよーに思えて、芸能人とかで復帰したと思ったら急死したり、市井の人でもすぐ再発して亡くなったりします。

近所で同じビョーキになったしとは、口々に「俺は仕事もできるようになったのに、あそこのオヤジさんは大手術して失敗したんじゃないのか?」と言っとりましたが、全員一年かそこらで亡くなりました。そんだけ予後が悪ぃです。

よく「五年再発しなければ根治したと思っていい」と言われております。



 不幸中の幸いといいますか、親父どんは健康診断でひっかかったとこを再検査する際、胃カメラで癌が発覚しまして、そこのビョーインに消化器の癌じゃ日本有数っつーか第一人者らしいドクターがいたんで、失敗しても文句が言えねーよーな手術をしてもらいました。

んで、上述の通り予後が悪いもんですから、抗ガン剤投与を打診されました。

ドクター曰く「再発率を下げるものではない。ただ、再発した場合に手の施しようがあるステージで発見できるメリットはある」。

抗ガン剤に副作用はつきもんですが、僕ぁ無知でした。

再発・転移してポックリ逝くのと副作用で辛いのとどっちがええかっつー考えで抗ガン剤投与を親父どんに打診しました。

「やれることはやっといた方がいいかもしらん。どうする?」

親父どんは投与することに決めました。



 上述のよーに、血管が集中してる臓器の癌ですんで、同時に無数のリンパ節も除去しました。

これだけで造血機能が低下したと思われるんですが、投与した抗ガン剤で、おそらく骨髄と思われる大事な血液器官の力を低下させちまったよーです。

歩くと息切れがする、疲労感が抜けない、体が冷える等々の不調をうったえるよーになりました。

これ、重度の貧血の症状です。

奇遇なことに、親父どんが手術した翌年、僕ぁ原因不明の体調不良に悩まされました。

最初に掌とか、どーやってもぶつけねーよーなとこに内出血が出まして、「おかしいなぁ」と思ってたら、消化器から出血していると思われる便が出るよーになりまして、とにかく怠いっつー。駅の階段上っただけで息が切れて苦しくてですね、仕事から帰ると一時間横にならねーとなんもできねーっつー。

大分よくなってからビョーインに行ったんですが、貧血の症状だったことがわかりました。

最高に不調だったときに行ってたらどんな検査結果か興味があります。いくら食っても太らなかったですから。やつれてやつれて。(ダイエットした現在と同じくらいの体重なのにウェストが7cm太かったのは内緒だ。)



 実家に帰るたび、「こわい、こわい(方言で「苦しい、苦しい」の意。)」と辛そうにしている親父どんを見るにビョーインでの検査と処置を勧めましたが、「病院さ行ったら、もう帰ってこれねえ。それなら家で死ぬ方がいい」と繰り返すばかりでした。

僕ぁ、その光景を日々思い出し、「抗ガン剤を投与していなかったらこんな思いをさせずに済んだかも知れない。しかし、投与せずに再発したら全身に転移して急死していたかも知れない。どっちがよかったのか」っつー苦悶がフラッシュバックのよーに脳裏に浮かび悩んだもんです。

人は死にます。死にますが、どーいった最期がそのしとにとってよろしいものなのか?

親父どんまではいかねーですが、ヘモグロビンが7.0とかまで低下するとどれだけ辛いか身をもって知った以上、それを上回る苦痛を何年も毎日感じていると想像すると思うわけです。



「それでもお前は生きたいか?」



根性なしの僕ならそう自問自答しますね。ええ。



 年が明け、親父どんの容態は悪化するばかりで、以前は「これが食いたい」と言うと食わせれば快方に向かっていたのに、何も口にしねーよーになりまして、最近は手術してからも朝から飲んでいた酒も飲みたくねーとうったえるよーになっちまいました。

便所に行くだけなら動くこともできたのに、歩くどころか這うこともできねーという。

僕ぁ、金と時間さえありゃ帰省して無理矢理でも病院に連行することができたと思うっつーのに、それすらできねーことに「なんてダメな奴なんだ」と自己嫌悪の毎日です。

いや、キレイごと言ってもですね、金っすよ。高額医療費の助成とか生命保険とかで医療費はまかなえても、見えねー経費がすげーっすから、大病は。

僕ぁ、親父どんの癌が発覚してから術後の定期検診とか付き添って実家を行き来したりなんだりで、気付いたら百万以上の借金が出来てましたから。「ビンボーな僕」とよく書きますが、ビンボーだけはガチです。はい。



 結局、親父どんはとうとう覚悟して「死ぬならどこの病院でも一緒。地元の病院に運べ」とお袋どんに言い、入院しました。

医師の初見は「脱水症状。血液も基準の三分の一あるかないか。詳しい検査結果は後日」っつーもんでした。

あー、血液が三分の一までくると、意識不明や心不全起こして急死レベルかと思います。

「よく耐えました」じゃねーです。「それでもお前は生きたいか?」です。

一時は金に不自由しねー人生だったのに、大事なとこで蓄えがねーっつー。

そっこー、輸血(大)三パックかまされた次第でございまして、現在は一週間でどこまで回復するかっつー状態です。



 改めて書きますが、人は死にます。

が、僕なら「殺してくれ」と思うよーな状態でも「俺は生きる」と体がうったえてるしとを見殺しにはできねーです。老若男女問わず。

まあ、偽善的な募金団体に「どんだけピンハネしてんだべなぁ」と思う性根の悪さも持ち合わせてますが。

特に、家に蓄えがねーのにこんなダミな息子に、自活するようになってから「独りで生きていけるなら、好きなように生きろ」と言った存在に対して、僕ぁ、なんつーすか、義を返さなきゃならんと思いますし、僕の本名に与えられた一文字、仁が持つ本来の意味を忘れちゃならんと思うわけです。

しかし、しぶてーですねー。血液と体液が三分の一になっても意識がハッキリしてるって、骨髄はダメダメでしょーが、どんだけ強い心臓・腎臓・肝臓持ってんだよっつー。
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コメント

  1. みゃー | URL | 79D/WHSg

    1 ■無題

    母親はよく言ってたよ。ガンは本当に痛い!って。その痛みをとってあげたくて強いちゅーしゃバンバン打って、結局幻覚みはじめて、意識失って、そのまま死んじゃって。何をしてあげれば一番良かったのか今でもわかんないよ。
    でもすんごい痛いはずなのに最後まで生きたいと思ってたはずなのだよ。私もそれを望んでたけど、がんには勝てないよねぇ。
    なんか何を言ってんだかわからんくなってきたが、おとうさん、少しでも良くなってくれるといいねぇ。

  2. ハンク | URL | 79D/WHSg

    2 ■Re:無題

    癌に関しては、部位やステージによって効果的な治療が異なるし、癌自体の治療法が現状どこまで的確なのかも曖昧だよな。
    俺は「抗ガン剤を食道癌の術後に投与するメリットの比率は?」ってのをセカンド・オピニオンしとけばよかったと思っとるよ。(「消化器系の癌にはデメリットしかない」と言い切る医師もいる。)
    一応、体力は回復してきたけど、長年の飲酒と極度の貧血・酸欠がたたってか、CT撮ったら脳が90歳代にまで萎縮してた。
    本人はショック受けてたみたいだけど、意識がハッキリしてて会話も成立するのが不思議。
    一生で使われる脳はほんの一部ってのはホントなんだな。

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