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淫靡の国のアリス

2010年12月09日 21:28

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、先日、アリス・クーパーに触れた記事書いた際、所有しとるCD聴き直したり、DVD観てちょいとブーム再燃です。
いやー、1986年の復活ツアーを収めた『ナイトメア・リターンズ』か、1973年は脂の乗りきった時期である、純粋に映画として公開された『グッド・トゥ・シー・ユー・アゲイン』の紹介記事にしよーかと思いましたが、一時期だけフィーチャーして「こんなアーティストです」っつーのは勿体ねーな、と。
んなわけで、主立った時代の映像を観てみましょー。

 まず最初は、ポップ路線のイメージだった高校の頃に聴かされて気に入った曲。

<俺の回転花火>


え、えー、原題はUnder My Wheelsです。
てか、アリス・クーパーもアナログ盤発売時の邦題がイカレたの多いです。
元祖「なんだ、この邦題は!?」なフランク・ザッパんとこから表舞台に出たからでしょーか?
しかし、なんだよ、回転花火ってっつー。まあ、「Wheel=回る花火」は超訳じゃねーですけど。
この曲、1971年に発表された『キラー』の一曲目でして、個人的にデイヴィッド・ボウイの『ダイヤモンドの犬』と同じくれー「滑稽だけど深いな」と思ってるアルバムです。
で、この曲は聴いてのとーりキャッチーなんでカヴァーしとるバンドが結構いたはずです。
しかし、こんな中性的なのに卑猥な仕草と表情で歌ってたとは想像もしませんでしたわ。


 次は恐らく物議を醸し出したと思われる曲。

<Dead Babies>



脳天気に始まる『キラー』において、意地悪っぽく鬱にさせる曲です。
歌詞の中のDV男をアリス・クーパーが演じ、マネキンの女と赤ん坊の人形をめためたにするパフォーマンスが印象的です。


 続きまして、歌詞もパフォーマンスも「ああ、仲間がいた」とホっとする曲。

<No More, Mr. Nice Guy>



既にこの頃からギロチンにかけられたり、蛇使った演出をしとりますが、このお下品でバカなノリは、師匠フランク・ザッパに通じるもんがあります。
ただ、決定的に違うのは、ザッパはアホなパフォーマンスするときでも、元々の眼力もあるんでしょーが周囲を常に把握しとる表情である点です。


 曲目見ると「帰ってきた悪夢って、曲目が新曲皆無やん!」っつー『ナイトメア・リターンズ』ですが、軽快なロック曲もメタル・アレンジで聴けるのは、こんときのツアーだけです。
んで、メタルがブームだった時期だけあり、ステージの仕掛けやスランプから立ち直った勢いなんかで「ここに注目」っつーもんじゃねーです。
んなわけで、当時の演出をまとめたPV。

<Teenage Frankenstein >




 先日の記事でも触れましたが、僕が初めてアリス・クーパーの作品に触れたのは『トラッシュ』です。
んで、まるでボン・ジョヴィな一曲目のPoisonやHouse Of Fireなんかもええんですが、ラストのI'm Your Gunが好きなんです。
なんっつーんですかね、彼が影響を与えたミュージシャンが当時(1988年)やってたサウンドをオリジネーターがやってみました的なとこと、それなのに違和感無しっつーとこが気に入ってる理由かと。
フツー、影響与えた後続の真似すると痛々しいですから。

<I'm Your Gun>



ノーメイクだと、この頃のアリス・クーパーは、ダイエットして整形したデイヴィッド・カヴァーデイルを想起させる女たらしな顔してますね。そら、娘も美人だわなっつー。


 今世紀に入ってから、三年に一度は新作をリリースしとりまして、還暦迎えてもテンション下がらねーミュージシャンはロックですと、アリス・クーパー、イギー・ポップ、ルー・リード、レミー・キルミスターくれーじゃねーでしょーか?
去年のツアーを収録したDVDが最近リリースされたよーですが未見です。
ただ、2005年のDVD『ライブ・アット・モントルー』を見ると、約二時間にわたるステージながら、1970年代に自身が演じていた道化役は娘のキャリコ・クーパーが大半を担ってます。
とはいえ、過去の代表曲を継ぎ接ぎして新たなドラマを見せて、最後のSchool's Outでベル鳴らして「はい、おしまい!!」ときてアンコール・タイムも手を抜かねーっつー。
初見、ドレス・シャツからTシャツに着替えてPoisonが始まった瞬間、「ああ、これで最後か」と思ったら、その次に娘が現れて『閉ざされた世界』で珍しくノリのいい曲「ビバリーヒルズに生まれていたら」を演奏します。
この曲、精神病院に入院していた山の手生まれの女性患者をモデルにしたのか、そういった女性を手玉にしたいと妄想する患者のことか歌詞の真意は不明です。
2005年っつーと、ちょーど「セレブ」っつー言葉が日本でよく用いられるよーになり、また、そのセレブが奇行を起こすと即ニュースになるっつー風潮がありました。
んなわけで、娘がパンツ丸見えなミニ・スカート履いて高級ブランドのバッグとテディ・ベアを持ち、記者とパパラッチが取材し優雅に対応→狂気走った目で奇行に出てパパラッチ再登場、パンツ丸見えで担がれて退場っつー演出がなされてます。

 おそらく、パリス・ヒルトンあたりを皮肉った演出なんでしょーが、続いてアンコール・タイム最後はUnder My Wheelsです。

<俺の回転花火(2005年)>


注目してーのは、その佇まいと挙動です。
メンバー紹介の後、Eighteenのパフォーマンスでお馴染みの松葉杖を持って娘が現れ、暢気に寄りかかってると蹴りを入れて転ばせるっつー。
んで、「最愛の娘、キャリコに拍手を!」と客に求めつつ娘には「いい仕事だ」と。親バカですな。
ほいで、最後に「おい、俺の名前は?」と。
客は「アリス!」「アリス・クーパー!」と口々に答えます。

「もう一回だ」

「アリス・クーパー!」

「ありがとう!お前ら最高だ!ありがとう!」


最初にリンクした映像とまるで別人です。
しかも、観客を「最高だ」という表現に、当時の最新作『ダーティ・ダイヤモンド』にひっかけて謝辞を述べてます。
なんつーか、演出は妥協せずとも、やっぱ歳とると丸くなっちゃうんすかね?

 改めて時代を追って見返すと、すげーな、と。
アリス・クーパーが影響を与えたミュージシャンらは既に天井打ったり消えたりしてんのに、当人は現役っすから。
「爺、すげーな!」っつー有り難がりはしたくねーですが、還暦の自分をにわかに想像し出すよーになった僕ぁ素直に「たまげたなぁ」と思うのです。
んなわけで、明日、日中用事を足したら夜、レミー・キルミスターのドキュメンタリー映画『極悪レミー』を観に行こうか思案中です。
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