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同じがっかりでもスカムじゃなくてがっかりの映画『陰獣-inju-』

2010年08月20日 10:22

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、やっぱ僕ぁスカムな映画が好きなんだと痛感。
えー、先日、チャールズ・ブコウスキーが「コイツが撮るなら脚本と書く」と承諾し、バーベット・シュローダーが「俺は降りんぞ!」とチェーンソウ持ってハンガー・ストライキやらしてクランクインにたどり着いた『バーフライ』について触れました。
んで、その翌日、レンタル屋が一日限定で「新作も含めて一本80円」キャンペーンをやりまして、店内を徘徊しとりましたらバーベット・シュローダーが監督した『陰獣』を見つけました。
「おや、奇遇」と手に取った次第です。しかも、原作が江戸川乱歩の『陰獣』です。
僕ぁ江戸川乱歩に思い入れはねーですが、洋画で「リメイク」じゃなく「日本人作家の小説を原作にする」って点に(あとジャケットな。)にそそられました。
フランス映画っつー先入観から、同じ江戸川乱歩原作でも『黒蜥蜴』をチョイスしそーですが、『陰獣』ってとこが石井輝男に通じる匂いを感じまして。

 感想。
冒頭だけよかったです。全体的には、日本文化を勘違いしすぎてない上に小さくまとまってるとこと荒唐無稽なとこが入り乱れてて、結果「つ、つまらん」と。
大体、日本の大御所の小説を海外の監督が撮るっつー時点で映画に疎い僕の耳にもニュースが入ってきてもおかしくねーのに、ひっそり上映されてたあたりで駄作扱いされたんだろーと思いますが。
で、冒頭だけよかったっつーのは、そこだけスカムなんです。
多分、まともな映画及び江戸川乱歩ファンなら「何この日本バカにしたようなアホっぽい始まりは?」と思うでしょーが、個人的に「うはは!こりゃカルト・ムービーになるぞ」と期待しまして。
ミステリーもんなんで、細かいとこは伏せますが。

 鑑賞後、巷のレビューを見ましたら、軒並み予想通りの酷評です。
ただ、やっぱ僕が「駄作だ」と思った内容と異なる感想でしたが。
原作におけるヒロイン(?)を芸者に置き換えてる時点で僕も萎えましたが。
ただし、日本文化に対する見方は、他の日本を舞台にした映画よりしっかりしてるんじゃねーですかね。
オープニングで、英語と併せて、1960年代の邦画を思わせる字体の日本語による出演陣紹介があったり、エキストラもちゃんとしたイントネーションの日本語話してたりして。
主人公も、フランス語が話せる日本人とはフランス語、それ以外の日本人とは英語で話すのはありえねーですが、フランス主観の演出じゃないって配慮かとも思いました。
で、そーゆー丁寧なとこを評価してーとこですが、僕ぁダミでした。
やっぱ、「俺たちゃ日本を理解してるぜ」と「誤った日本文化広めんなよ!」っつー映画より「よくわかんねーから、やりたいことやろーぜ」みてーな荒唐無稽である代わりに見せ場がきっちりある方がええです。『ブラック・レイン』みたく。
あの映画も「日本はいつからサイバー・パンクになったんだ?」ですが、普遍的な面白さがありますからね。
やっぱ、スケベ心出して丁寧に作っちゃうとつまんねーですね。
あ、ラストもスカムですが、冒頭の「え?本題入るとこれ?冒頭のまま突っ走れよ」と斜め上に映画を観ちゃう僕ぁ思ったのです。まあ、冒頭のノリで最後までいけばレビューも更に辛辣なしとが多いと思いますが。
ただし、昨今のハリウッド映画の「ハリウッド版○○」にみたいにしねーで、あくまで日本に拘って、懸命に江戸川乱歩のグロテスクな世界観を大事にしようとしたと思われる真面目さは評価されてもええと思います。ま、それが仇になっちゃいましたが。
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コメント

  1. Eve | URL | -

    “スカムじゃなくてガッカリ”の気持ちわかります
    (普通は逆だけど)

    海外から見た日本への間違った解釈で
    潔いのは【ブレードランナー】
    とか辺り

    屋台のシーンとか
    (多分うどん屋)

  2. ハンク | URL | -

    Re: タイトルなし

    > “スカムじゃなくてガッカリ”の気持ちわかります
    > (普通は逆だけど)
    ねー。
    数年前までは、ジャケだけでも「あ、これは俺のツボ」とかある程度判断できたんですが、今は大昔の作品も再発でジャケが最近のもんみたくなり、トラッシュ・ムービー発掘できず...。
    シュローダーの『陰獣』は「ミステリー」じゃなく「エロティック」コーナーにあったんで期待したんですが。

    > 屋台のシーンとか
    > (多分うどん屋)
    M.ダグラスが高倉健に箸の使い方が上手くなったと褒められるとこ?(笑)
    あそこに登場するおばちゃんに、やっぱ『ブレードランナー』の監督なんだ、と唐突に思った次第。
    個人的に、ネオンの色合いが日本でもアメリカでもない、東南アジア諸国を近未来化したような色彩なとこに「ここまでくると違和感ねーな」っつー。

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