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時間の経過は平等だが、寿命は平等ではない

2009年11月13日 19:09

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、風邪ひきました。鼻炎持ちで扁桃腺がデカい僕ぁ、例年なら一ヶ月に一回くれー鼻風邪ひいて一日寝れば治るんですが、気温や気圧の変動が激しい今年はすぐ鼻をグズります。

数日後に帰省して入院してる親父どんに会って来なきゃならんので、大事をとってお仕事休みでもあったんで行きつけのビョーインに行って、感冒剤じゃなく抗生剤処方してもらいました。

もうね、八百屋や魚屋の軍事評論家と同じで、アカデミックに学んでねーのに処方薬とか詳しいんです、僕。処方薬だけじゃねーですけどね、ふひひ。

「発熱はないんですけど、喉も痛いんですがこーゆー時はトランサミンですかね?メイアクトのが的確ですかね?」とか、嫌な患者的相談をします。

結果、消炎剤一種と抗生剤二種、トローチを処方されました。

「あ、ハンクさん、トローチってバカにできないんだよ。一緒に処方しとくねー。最近は青リンゴ味もあるから楽しみにしててね」なんて。

んで、セカンド・オピニオンじゃねーですが、親父どんの敗血症についても相談しました。

素人考えでしたが、やはり抗癌剤投与直後の高熱と倦怠感は敗血症(よく聞き取れなかったが、○○という症状の名称を口にしていた。)によるもんだと言っとりました。

抗癌剤っつっても、二週間続けて点滴するもんを二回に分けるんですが、親父どんは最初の一週間で根をあげましたから。

昔、酒飲みがよくお世話になるウルソっつー薬があるんですが、それでさえ軽いアナフィラキシーっつーんすか?それで蕁麻疹でましたから。薬に弱い体質なんだと思います。

ただ、医師の言葉が、忘れかけていた僕の怒りに火を付けました。

「でも、おかしいね。執刀医の紹介状とレントゲン、術後の経過を持っていったのに、高熱、倦怠感、呼吸の乱れをうったえても検体やらないって」

そーです。肝臓ぶっ壊れて死にかけた僕だって、原因探るのに血液を難病研究センターにて検査しましたから。

紹介状を持って行った先で、親父どんがいくら症状をうったえても「わからない」の繰り返しで、僕が会ったときも極力会わないようにしてたよーで、窓口で「わざわざ遠いとこから来てるのに医師の見解すら聞けないというのは、ご立派な医院ですね。函館中央病院は」と突き放すよーに冷たく言って会えましたから。窓口のネーチャンには罪はねーですが。

会えたは会えましたが、詳しい説明は無かったです。はぐらかすようにして「あとは本人に説明しますから」みてーなこと言われて、殴りそうになりましたから。



 祖母が亡くなり、葬儀で周囲に手伝ってもらいながらも、あくせく動き、ブリーダーから譲ってもらった猫のマサさんの面倒をみて、寝不足と疲労の苛つきから「なんだ、あのヤブ医者は!もう行くな!他の病院に行けよ!」と言い、親父どんが力なく「もういい。疲れた。あとは家でおとなしくしている。いつ死んでもいい」と答えた夏から、もう六年近く経つんですねぇ。

月日は、時間の流れは本当に速いです。

僕ぁ、毎度帰省すると、実家の居間に入るや「よお、まだ生きてやがったか」と親父どんに言い、「ふん!ガキの頃から口だけは達者だえな。”よお、親父、小遣いだ”って百万でも持ってこい。まあいい、一杯飲め。ご苦労さん、ご苦労さん」とビールのフタを開けます。

一口飲み、お袋どんが「○○さんの家で誰彼が亡くなった」とか話し出します。高齢化が進む漁師町ですから。僕ぁ、それを聞きつつ思いついたよーに言います。

「あ、いつ誰が死ぬかわからねえのに喪服を持ってくるのを忘れた!」

「俺のを着ればいいべ」と親父どんは答えます。

「親父が着るのがねーべや」

「俺の葬式にテメーで着る必要あるかよ」

度が過ぎると本気で親父どんがキレるんで、「お袋、洒落が通じないよ、ウチの死に損ないは」と〆るのが恒例だったんですが、今回はできねーです。

どこにいて、何をしてよーが、最後に残るのは家族だと思ってますから、これは残念なことです。



 詳細は帰省してから話を聞くことになりましたが、親父どんの主治医と電話で話しました。

上腕部と大腿部から血液を採取し、専門の施設へ検査依頼に出したとのことでした。

曰く「検査結果によっては病名が変わる可能性があります。ただ、予定としては抗生剤の点滴はまもなく中止します」

検査結果が出てねーんで断言しませんでしたが、多臓器不全に至りそうな状態じゃねーんで、細菌が原因だと目星を付けてるみてーな口調でした。

確かに、細菌が原因でなければ、多臓器が重篤な状態になってるはずなんで。

時の流れは平等だと確信しとりましが、寿命は不思議なもんです。

亡くなった父方の祖父は、戦争で、お偉いさんの一言で大量殺人とは違いますが、その手で何人もの人を奪いました。だからなのか、最期は高血圧からくる脳溢血と心不全で苦悶の表情で亡くなりました。

善が正しい、悪が正しいというお話ではなく、祖父は悪党の死に方で亡くなりました。苦しくて可哀想というより「お見事!」という感じです。

親父どんは、本来なら貯蓄していた金で息子を大学に進学させ、息子の稼ぎと貯蓄で悠々自適な人生をおくるはずだったのに、壮年期を過ぎてからは苦労が絶えない人生でした。

本人は「死ぬときは、一気に、死んだことにも気付かないように死にたい」と言っておりましたが、希望通りにいかないよーです。

その息子の僕はどーでしょー?人を殺めたり、降って湧いた災難で「俺がそんなに悪いのか!」ということもない、無為の人生に近いです。できるなら、名声も財も遺さず、記したとしても金にならない市井の人々の記憶を記録して、誰にも悲しまれずひっそりといなくなりたいと願うばかりです。
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コメント

  1. デロリ | URL | 79D/WHSg

    1 ■★★★☆★★★

    ハンクさんが今死んだら
    今の私より1つ年下の頃のハンクさんが書いた文章と、「ヨシヲの街」と、「ガッシボカ、アタシは死んだスウィーツ」で終わる文章と、私の夢にでてきたハンクさんの話と、虚構とをつなぎあわせて、コソコソ書いてみたけど途中で放棄した小説に、現実で会ったハンクさんについての話をくっつけて完成させて、印刷して、ホッチキスで留めて本にして、公募展のときとかに人に配るよ。無断で。


    職質されないように気をつけて行ってきてね!*☆*:;;;:*☆*:;;;:☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*熨斗。

  2. ハンク | URL | 79D/WHSg

    2 ■Re:★★★☆★★★

    ちょっと待て、まるで近々俺が死ぬみたいじゃないか!(笑

    >「ヨシヲの街」
    俺がタンタンに贈ったやつだね?
    シュールやりとりが実はTVドラマで、その後、非現実的な町に出かけるけど、血や腐臭が漂うようよーに、赤ワインをラッパ飲みしながら「今だ!」と思った瞬間に三十分くらいで書いた。
    俺が目指す小説はあーゆー読み手を選ぶイカレたもん(笑

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