FC2ブログ

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

もう少しピンク・フロイドについて

2009年10月17日 20:54

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、先日、ギ装置R
と飲みに行ったんですが、今回どんなひどいことされたかは写真が届いてねーんで後日としてですね、音楽の理論について色々聞かれました。

理論つっても初歩的なことです。

彼女は、幼少期におピアノのおレッスンを受けてた手前、音を聞き分ける耳があります。「今のはレ」とかそーゆー音感ですね。

が、何故か「(C=ドを基準とした調で)ミとシを混同してしまう」と。

僕ぁ、それに対して「ミとシはキーやコードの性格付けで重要な音だから、離れた位置にあっても錯覚するんだと思う」と答えました。



テキトーだなぁ。



いや、絶対音感持ってないしとって、僕もそーですけど、耳は結構いい加減なんすよ。

例えば、調律しないで四分の一くらい低い音のピアノで練習してたら、そのピッチが基準だっつー耳になりますから。

なので、相対音感のしとって聞き間違う癖が色々だと思います。

でも、ギ装置Rに説明した理屈は間違ってねーと思いますよ。

クラシック・ピアノの教材や楽譜を見ると、コードが五線譜の上に表記されてねーです。コードっつー概念がねーからです。

楽典(バッハ以降の音楽理論書)では、コードのことを和音と呼び、ヴォイシングのことを和声と呼びます。

なので、大衆音楽から入った人は「Fメジャー」で通じても、クラシック・ピアノとかのレッスンでしか曲の解釈を教えて貰ってねーしとは「Fメジャー?メジャーなファック?」と思っても仕方ねーです。「ファ、ラ、ドとかド、ファ、ラ」で通じます。

Key Of C=ハ長調を基準に考えると、ミとシはドに対して兄弟姉妹みてーな存在です。でも、半音下げるとちょっとした別世界、調子っぱずれになります。兄弟姉妹は他人の始まりっつーやつです。んで、ミとシは音の力学的に親と子みてーな関係にあるんで聴き間違えても、一日中楽器を触ってるしと以外は別に変なことじゃねーと思います。

てかね、昔っから書いてますけど、日本の音楽教育なんとかしろよっつー。だから日本からすげーミューズィッシャンがあんま出てこねーんだよ、と思っとります。

いや、でも、知識や素養が無い故に凄いことするしともいますから、独善的に正論だとも言い切れんです。



 まだピンク・フロイドで引っ張りますが、ピンク・フロイドはアルバム発表毎に社会現象になりうる存在でした。

僕より下の世代だと「はぁ!?」でしょーが、僕が高校生の頃、『対』が発表されたとき、内容より発表した時期と原題が話題になりましたから。

原題はDivision Bellでして、会議で決議が成されたときに鳴る鐘のことだそーです。んで、発表された1994年前後って、その後の世界的に不安定な状況へ進む予想が叫ばれてた頃です。

そんな辛気臭い時期に「決定した」っつー厭世的な題名のアルバムは、内容よりもリリースした時期とテーマが話題になったと記憶しとります。

現に、その後、色々不穏な情勢になることがあっても、世相にからめた作品をリリースしたりイベントを行うアーティストはおれども、どこか偽善的であまり話題になっとりません。

ここまでピンク・フロイドを巨大な存在にしてしまったのは、バンド創始者であるシド・バレットが追放されてから主導権を握ったロジャー・ウォーターズの志向にあると思います。



 現時点で一冊だけと思われる、翻訳されてるシド・バレットの評伝『クレイジー・ダイアモンド』。

これ、かなり面白いです。シド・バレットのシドの綴りが何故「Sid」じゃなく「Syd」なのかとか、アメリカでブームになってた幻覚剤をイギリスでも広め始めた売人がシド・バレットと同じアパートメントに入居したとか、有名なバレット丸坊主事件について当時の婚約者の証言なんかも記載されてます。

この本で知ったんですが、ロジャー・ウォーターズはシド・バレットの遊び仲間の一人でして、その頃、バレットは自宅に友達を呼んでジャム・セッションを行ってたそーです。

ジャムっつっても、楽器が弾けりゃ誰でもオッケーみてーな戯れみてーなもんだったよーですが。

が、ウォーターズは楽器が弾けねーし音楽の知識が皆無だったそーです。んで、『狂気』と並んでテーマが議論された『ウォール』の発想としてカミング・アウトしたみてーですが、幼児期に虐待に遭ったと。

バレットはオサレでモテモテ、でも、自分はバレットと仲良くしてーのに顔は不細工だし楽器も弾けない。ついでに、坊ちゃん育ちのバレットと違って辛酸舐めて育ったっつー。

もうね、コンプレックスの塊だったと思いますよ、多分。



 僕なら一念勃起してバレットに「なあ、あの娘、俺に紹介してくれよ」と土下座してたと思いますが、ウォーターズは一念発起してベースを練習し始めまして、結果ピンク・フロイドの前進バンドのメンバーになったのでした。

でも、バレットが健在な時期は居ても居なくてもいーよーな存在だったと思われます。

更に、仲間内で集まってリキッド・タイプのリゼルグ酸ジエチル・アミドを角砂糖に垂らして摂取した際、風呂場で「ルールなんかないんだ!決まり事なんかないんだよ!」と喚いたバレットに抑圧されて生きてきた己を「俺もこんな風になりたかった」と思ったに違いありません。

実際、見てくれだけじゃなく、アングラなUFOっつークラブの常連になったデビュー前に、ポール・マッカートニーやマリアンヌ・フェイスフルっつー既に一線で活躍してるアーティストがシド・バレットがどんなことするのか興味津々で訪れてたことに劣等感は倍増してたと思います。



星空のドライブ/Pink Floyd(Live at UFO)





 ピンク・フロイドは、シングル曲をヒットさせてからアルバム『夜明けの口笛吹き』で本格デビューするも、シド・バレットは幻覚剤の副作用からくる抑鬱以外にプレッシャーに苛まされていたそーです。

キャッチーな曲をヒットさせるアーティストは彼ら以前からいましたが、実験的でサイケデリックな音でありながらキャッチーな曲をヒットさせたのは彼らが恐らく世界初ですから。

「次のシングルが前より売れなかったらどうしよう」と真剣に悩んでたそーです。

Mad Cap(向こう見ずの意)と呼ばれながら、シド・バレットは繊細だったんだと思います。とっても。

結局、今で言う統合失調症状態になったバレットは2ndアルバム製作途中で追放されちゃうんですが、その後任に抜擢されたのが、バレット宅でジャム・セッションに参加してた一際巧かったギタリスト、デイヴ・ギルモアっつーのは奇遇です。

既に精神状態がまともじゃねーバレットは、ギルモア加入に立腹して、路上でピーヒャラやってる輩をスタジオに連れてきて一曲歌って弾きましたが、歌詞の内容は恨み節でした。(Jugband Blues)

まともに演奏したり歌えねーから、急遽ギルモアが参加したっつーのに、バレットはギルモアに憎悪の念を抱いていたそーです。

が、バレットのソロ・アルバムをプロデュースしたのはギルモアでして、アウトテイクが公表されて近年明かになりましたが、まともに歌えねー状態のバレットの楽曲群をアルバムにしてみせたのは義理堅いしとだなぁ、と。



 旧Soul Kitchenで雑感的に書いたんですが、シド・バレットは天賦の才を持ったアーティストだったかもしれないが、人格崩壊していなくても、ここまで巨大なバンドになっていたか?みてーなことを書きました。

バレットがまともなまま主導権を握っていても、ネタは尽きてたろーな、と。アルバム・デビューの時点で「もっといい曲を作らなきゃ」とプレッシャーを背負ってたんで。

が、もしかしたら迷走して潰れてたかもしれねーバンドをモンスター・バンドにしてしまったのが、楽器も弾けなかったロジャー・ウォーターズっつーのが世の不思議です。

時代もあったと思いますが。彼、左寄りの歌詞とかコンセプトで作品作ってた印象ありますから。あと、コンプレックスの反動か、作品に対して完璧主義的なとこがあると思います。

でも、それが仇になって一旦バンドが分裂しちゃうんですよね。

ウォーターズが最後に参加した作品が『ファイナル・カット』(自殺の意)で、その後はデイヴ・ギルモアが主導権を握ることになりました。

天才が始め、努力家が大きくし、秀才がそのバンドの幕を閉じるって、そのうち映画化されんじゃねーかと。

もし、ギルモアが人格者じゃなく、偽善的な金の亡者だとしたら、同時多発テロとか去年の世界的な不況の始まりに合わせてピンク・フロイド名義で作品をリリースしてたでしょうから。

前述のとーり「ピンク・フロイド?そんなにすげーの?小難しい曲やる爺じゃん」と思われるとこを、『対』でスタジオ作品を一切製作しなくなったのは好感が持てます。
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://soulkitchen03.blog130.fc2.com/tb.php/178-8c4ff39b
    この記事へのトラックバック



    QLOOKアクセス解析
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。